線形順序付け問題と貪欲法
線形順序付け問題は、行列が与えられたときに、置換について、目的関数
線形順序付け問題はNP困難であるため、厳密解を求めたければ、整数計画として定式化してソルバーに投げることになるだろう。
厳密解がいらない場合では、ヒューリスティクスも数多く提案されている。ここでは単純な解法として、貪欲法に基づく1/2-近似アルゴリズムを述べておく。
- と初期化しておく。
- に対して以下を繰り返す。
- が最大となるようなをとる。
- とする。
- を出力して終了。
各ステップにおいて、なるが少なくとも1つは存在することが背理法によって示せる。(左辺をに渡って和を取ると0になる。)
よって、任意のについて、
明らかな最適値の上界として、
計算量はになる。